でもそのタレントは、4.7億円が動画CMに使われた、と言った数分後に、同じ番組内で訂正し謝罪済みだったらしい。
正確には、動画CMだけでなく、昨年4月から9月までの半年間に都知事が使った広告費だった、と。
結局、よく確認しなかったのは、どちらも同じ。
そして、タレントはそれについて謝罪もしている。
すると、今度は都知事が、訂正してましたねごめんなさい、と謝罪する番か。
人格円満な人なら、するだろうけれど。
税金の使い道に、改めて暗澹たる思い。
4.7億円も、たった半年間の広告費に費消してしまうなんて。
税金で露出を増やして、都知事選に利用したの?
新型コロナから都民を守るために、そのお金を有効利用できたのに。
そして今回は、不自然なヤフーニュースのコメントの数々。
日曜日の午後に上がった同じ内容の記事には、数日経っても、まだ100ちょっとしかコメントがついていない。
その内容も、常識的な割合で賛否に分かれている。
それが、今日の午後に上がった記事には、僅か数時間でその50倍もコメントがついた。
内容は、大多数が、都知事を擁護しタレントを批判するものだ。
そして平日の午後というのに、夕方までに”いいね”が数万個もついている。
弁護士たちのコメントにも、何ら表現の自由の侵害ではない、などとあったけれど、本当にそうか。
憲法学者に、聞いてみたい。
個人攻撃はしたくないけれど、社会に与える法曹の肩書の影響力を思うと、見過ごせない。
表現行為の萎縮効果を案じずにいられるだろうか?
これからは、もし金額や費目等、何らかの間違いがあれば、都から訂正せよと自分宛に抗議が来るのだとしたら。
しかも、直後に訂正して謝罪しても、抗議を受けるのだとしたら。
都政に関し発言する者には、相当な勇気と覚悟が必要になる。
それにただ純粋に、動画の費用でなく半年間の広告費の総額だ、と訂正させたいだけだ、などと思う人はいるだろうか?
もしそうなら、税金でいくらでも効果的に自ら訂正できる立場にある、というのに。
まして、訂正してみたって、決して非難を受けずに済むような事実でもないのに。
医療従事者を始め、都民が皆苦しんでいる時に、広告費に4.7億円も使ってしまうとは。
このタレントが問題にしたのは、公金の使途に関する公の事柄であって、公共の関心事に他ならない。
このような表現の自由が不当に抑圧されると、表現の萎縮効果によって同時に知る権利も侵害されることとなり、投票箱と民主政の過程の機能そのものが損なわれてしまう。
そのため、表現の自由は民主主義社会に必要不可欠な重要な権利とされ、最大限に尊重される優越的地位を有する。
睡眠不足で、長々しくなったけれど、こんな感じかな。
もう寝なきゃ。